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情報の移動で都市がつながる
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情報の移動で
都市がつながる

AI やIoT などを通じたデータの活用は、人々の移動のあり方を変えていきます。
単に用事を済ますだけの移動は
むしろデータのやり取りによって
解決するようになり、
人々は移動を「手段」ではなく
一種の「目的」として楽しめるように
なるでしょう。
いずれは道路がなくなるなど
都市のインフラそのものも
変わっていくかもしれません。

移動の価値が問われる時代へ

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移動の価値が問われる時代へ

2040年の世界では気候危機がますます問題視されており、人流や物流といった移動に関する炭素排出を避ける動きが強まっている。また、ポストコロナの趨勢は、人とモノの移動を抑えつつ情報の移動に価値を見出した。くわえて、グローバル・サウスの低賃金労働のうえに築かれた搾取的なサプライチェーンへの批判と改善の声も高まるなど、さまざまな観点から移動の価値が見直されていた。

「物質転送」で移動が消える

そんな中、とある都市は20年がかりの施策の連鎖を通じて、「移動の削減」と「物質転送」を軸とした街づくりを成功させていた。移動の削減を担う生産拠点として、デジタル・ファブリケーション機材を擁する公共施設が住民の支持を得ている。ここで造られるものの一例として、土の住宅がある。地域近郊の川床から採集された土を建材にしており、輸送や物流に伴う炭素排出を大きく削減できる。物質転送を担うのも、ファブ施設の存在だ。図面データの送受信に応じた現地素材の加工で生産が行われるため、モノの移動に代えてモノの転送が実現された。例えば、空気膨張式でカバンに入るサイズに圧縮可能な電動スクーターが、デジタル・ファブリケーションによって制作される。このようなパーソナル・モビリティが個人のもとへ転送されてくることで、人々はラストワンマイルを自由に移動できる。これと軌を一にして、物質転送が物流の退潮を招いた結果、街から自動車がなくなる景観を導いた。カーフリーの住宅や職住近接によって、この街では炭素排出が大幅に削減されている。他方で、転送できない食料品などはドローンが運搬する。

「物質転送」で移動が消える イメージ画像

「物質転送」で移動が消える

そんな中、とある都市は20年がかりの施策の連鎖を通じて、「移動の削減」と「物質転送」を軸とした街づくりを成功させていた。移動の削減を担う生産拠点として、デジタル・ファブリケーション機材を擁する公共施設が住民の支持を得ている。ここで造られるものの一例として、土の住宅がある。地域近郊の川床から採集された土を建材にしており、輸送や物流に伴う炭素排出を大きく削減できる。物質転送を担うのも、ファブ施設の存在だ。図面データの送受信に応じた現地素材の加工で生産が行われるため、モノの移動に代えてモノの転送が実現された。例えば、空気膨張式でカバンに入るサイズに圧縮可能な電動スクーターが、デジタル・ファブリケーションによって制作される。このようなパーソナル・モビリティが個人のもとへ転送されてくることで、人々はラストワンマイルを自由に移動できる。これと軌を一にして、物質転送が物流の退潮を招いた結果、街から自動車がなくなる景観を導いた。カーフリーの住宅や職住近接によって、この街では炭素排出が大幅に削減されている。他方で、転送できない食料品などはドローンが運搬する。

人が動かないファブシティの完成 イメージ画像

人が動かないファブシティの完成

もともと、この街はICT を用いた人流の最適化に地道に取り組んできた。移動店舗にとってのバス停や民間の乗り合いバスのマッチング、移動手段に応じたマイル付与のプラットフォームなどだ。これらの取り組みが集積したことで、移動を根本から削減するファブシティの構想に舵を切ることができた。そして、モノが生産・流通されたのちゴミが排出される20世紀型のライフスタイルから脱却を遂げた。

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