地域を支える
生態系
仮想空間の活用をはじめとするリモート化や分散化が進んでいくことで、各都市の自律性は高まります。それぞれの都市の中でエネルギーや食といった資源が循環する仕組みが生まれ、人々は自分の暮らす地域の生態系を身近に感じながら暮らせるようになるでしょう。
一つひとつの都市が固有の文化や環境を育み魅力的な生態系をつくっていくようになるのです。
年には何が起きる?
街のあちこちが食の生産現場へ変わる
コロナ禍をきっかけに苦境に立たされた一部の事業者が、空きスペースを屋内農場に転用可能な栽培システムを導入し、余剰の熱やCO2を利用して高付加価値の野菜を生産しはじめた。そうした取り組みは次第に広がり、市内の事業者が自治体を巻き込んで「循環型街づくりプラットフォーム」を設立した。事業者はノウハウを共有し、食材の流通や廃棄物回収で協力を始めた。
年には何が起きる?
サステナブル投資は遍在する
循環型街づくりプラットフォームは景観整備にも乗り出した。既存の建物に後付けでき、デザイン性にも優れた太陽光発電システムや風力発電システムを駆使することで、再生可能エネルギーを取り入れつつ統一感のある都市景観をつくり出すことに成功した。また、大型で高効率の屋内農場も街なかに現れ、サステナブル投資が都市内で連鎖しはじめた。
年には何が起きる?
加速するエネルギーの都市内連携
成功事例ができたことで、新築物件でもサステナブル投資が加速した。微細藻類を組み込んだ構造体や地下農業システムを持った建物が次々と実現し、緑に溢れた都市景観は住民のメンタルヘルスにも好影響を与えるようになった。また、再生可能エネルギーを都市内で融通し合う仕組みも浸透。余剰電力は路上の電動スクーターなどに供給され、無料で気軽に散策できるモビリティが街中に広がった。
「食」と「コミュニティ」が
街の魅力となる
2040年の世界ではメタバース(仮想空間)が発達し、その中でさまざまな取引や知的生産が行われるようになった。その結果、メタバースにはない従来の現実の都市の魅力とは何かがより厳しく問われている。現実の都市ではメタバースと違ってモノや人が移動するため、エネルギー消費とCO2排出量の観点でも都市は不利になる。それを背景に、各都市が生き残りをかけて独自の価値を磨く時代になった。
そんななか、とある都市は20年がかりの施策の連鎖を通じて、「食」と「コミュニティ」を軸とした街づくりを成功させた。
この街の魅力が特に表れるのは、昼や夜の食事どきだ。市場やレストランには、その街でしかまず見かけない多種多様な野菜が並ぶ。それはビルの余剰熱や余剰エネルギーを利用して屋内の垂直農園で作られた、"街育ち"の新鮮な食材だ。食材が豊かになれば料理の種類も増える。この街では住民も観光客も、世界旅行をしているかのように多様な食文化を楽しめる。それに伴ってビジネスやコミュニティも多様化した。
サステナブル投資が街の景色を変える
この街の建物は太陽光パネルや風力発電タービンに彩られ、統一感のある街並みが広がっている。垂直農園も含め、屋内外は緑に溢れている。情報過多のメタバース上での生活に疲れた人々は、この街にやってきて心と身体を休ませる。こうした景観と緑を実現したのは、行政と事業者による街づくりプラットフォームだ。そのメンバーはコロナ禍を機に20年前からノウハウを共有し、サステナブル投資の歩調を合わせて相互作用を生み出してきた。投資の成功はさらなる投資を呼び、コミュニティを強固にする。街づくりプラットフォームは、最終的に街全体の廃棄物・CO2排出をコントロールする統合システムの運用にまで乗り出した。
サステナブル投資が
街の景色を変える
この街の建物は太陽光パネルや風力発電タービンに彩られ、統一感のある街並みが広がっている。垂直農園も含め、屋内外は緑に溢れている。情報過多のメタバース上での生活に疲れた人々は、この街にやってきて心と身体を休ませる。こうした景観と緑を実現したのは、行政と事業者による街づくりプラットフォームだ。そのメンバーはコロナ禍を機に20年前からノウハウを共有し、サステナブル投資の歩調を合わせて相互作用を生み出してきた。投資の成功はさらなる投資を呼び、コミュニティを強固にする。街づくりプラットフォームは、最終的に街全体の廃棄物・CO2排出をコントロールする統合システムの運用にまで乗り出した。
メタバースと共生するために
街の魅力を引き出す
いまや、この街でつくられる再生可能エネルギーの量は需要を上回りつつある。余剰エネルギーを利用した無料の電動モビリティが数多く設置され、住民や観光客は全身で風を切って通勤や買い物、散策を楽しめる。排出と汚染はゼロに近づき、日々の楽しみは無料に近づいた。それを競争力の源泉として、街はメタバースと共生していく活気を保っている。