地域の賑わいを支える街づくりー地域の賑わい・地方創生
ビジネスの要所を活性化する「博多イーストテラス」
現在福岡市では「博多コネクティッド」を掲げ、博多駅を中心とした半径約500mのエリアに活力を生み出す施策を官民連携で推進しています。交通基盤の拡充と併せ、先進的なビルへの建て替えや歩行者導線の再構築などにより、博多駅からの回遊性を高め、賑わいを創出することで、都市機能の向上を図っていくプロジェクトです。同施策エリアに位置する「旧博多スターレーン跡地」において、NTT都市開発が開発を進めていた「博多イーストテラス」が2022年8月に竣工しました。
NTTグループの先端技術を導入し、次世代オフィスビルとして誕生した本物件は、基準階ではワンフロア面積680坪超の無柱空間を有し、鉄骨制震梁の採用により高い耐震性と柔軟な区画形成を可能にしています。また1階にはスモールオフィスを配置し、多様化するワークスタイルに応じた先進的な仕様を備えたオフィスを提供しています。なお、ネットワーク設備にはNTTのICTを積極的に活用し、高いウェルネスと効率性を両立しています。
筑紫口中央通りとつながる敷地南側の広場には植栽に加え、カフェやキッチンカー、ベンチ、無料Wi-Fiを整備し、来街者やオフィスワーカーの利便性が高い空間を提供しています。また、博多まちづくり推進協議会などの地域と連携し、クリスマスイルミネーションなどのイベントを開催しています。さらに1階屋外には、附置義務台数以上の駐輪場を設置し、周辺の放置自転車の問題解決に寄与するとともに、一部区画には最先端技術を活用したハンズフリーゲートの駐輪場を導入し、通勤ラッシュ時にもスムーズに利用できる設計としています。
これらの取り組みにより、博多駅筑紫口エリアの賑わいづくりと回遊性向上に貢献し、さらには福岡市のSDGs推進に協働していきます。
博多イーストテラス外観
撮影:川澄・小林研二写真事務所
宮崎市で進行する「次世代型まちづくり」
NTTアーバンソリューションズは、2022年12月、宮崎市およびNTT西日本と連携協定を結び、宮崎駅周辺エリアにおいて次世代型まちづくりを推進しています。
現在、日本各地の都市では、ICT化やサステナブルシティ化を通じ、次代の地域振興を支える基盤づくりが加速しています。宮崎駅周辺エリアは、宮崎市の経済・観光の要として、長らく地域コミュニティの賑わいを支えてきました。同プロジェクトではその歴史を踏襲しながら、グリーンスローモビリティ※運行路に指定された同地域らしい新たな賑わいに貢献するため「ウォーカブルで賑わいあふれる街づくり」をテーマに掲げ、機能更新を開始しています。具体的には、NTT西日本の旧オフィスであるNTT広島ビルの一部(北棟・南棟)を再開発。まず北棟を、商業(1階)とオフィス(2~3階)の複合施設としてリノベーションし、オフィス街である高千穂通り沿いの新たな魅力として2025年春開業をめざします。また南棟は、既存建物を撤去し、低層の商業施設を計画しており、人流の要となる活気ある施設として2024年秋開業をめざします。再開発にあたってはNTT西日本のICTの活用による中心市街地(宮崎駅周辺エリア)の活性化や地球環境保護検討と連携し、地域課題を解決する次世代型まちづくりを周辺へと広げていきます。
- グリーンスローモビリティ:時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス
リノベーション後の賑わいのイメージパース
©株式会社篠崎弘之建築設計事務所
その地域の歴史・文化を活かす、洗練された街区作りの積極推進
NTT都市開発は、設備の先進性や環境性能、アートとの融合はもちろん、各地の歴史や特徴を活かした街づくりを重視しています。この考えのもと、現在、各所で街区開発を推進しています。特に歴史・文化的価値の高い建物の保全と再生、革新は私たちの重要な使命と位置付け、建物に応じた工夫を施しています。
2020年3月に開業した「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」(京都府京都市)は、清水小学校を活用しており、館内各所に小学校時代の面影を残す設計を通じ、地域の歴史・文化を新しい時代へ継承していく役割を担っています。また2025年夏頃開業予定の「元新道小学校跡地活用計画」プロジェクトでは、宿泊施設、地域施設、歌舞練場の再開発を、ICTによるデジタルアーカイブ化なども計画に取り入れ開始しています。
2021年6月開業した「lyf Tenjin Fukuoka(ライフ天神福岡)」(福岡県福岡市)は、福岡市が掲げる"グローバル創業都市・福岡"の実現に向けて、天神ならびにその周辺での回遊拠点の充実や、創業を支援する交流拠点の創出、魅力的なビジネス・生活環境の整備が求められるなか、国内外で活躍するミレニアル世代のクリエイターやスタートアップの方々が、福岡や今泉の文化(食、ライフスタイル、音楽など)に触れ、交流することで、創出・情報発信の拠点となることをめざします。
2023年6月に開業した「シタディーンハーバーフロント横浜」(神奈川県横浜市)は、"都市と自然が融合し、和と洋の歴史的文化が交わる街"での『活動と休息』をコンセプトに掲げ、ゲストのさまざまな活動の拠点となることをめざし開発したホテルです。同ホテルが立地するエリアには、かつて横浜電話交換局があり、1890年に横浜と東京間において日本で初めて電話交換業務が開始されたことから、「電話交換創始の地」として知られています。NTTグループとしても歴史的にゆかりのあるこの地において、本プロジェクトを通じ、新たに人と人とのつながりを創出していきます。
The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu
撮影:フォワードストローク
元新道小学校跡地活用計画
撮影:Kengo Kuma and Associates
シタディーンハーバーフロント横浜外観
lyf Tenjin Fukuoka
撮影:フォワードストローク
各地で経済・文化の共創に貢献する、ファシリティづくり
NTTファシリティーズは、大規模施設のスペシャリストとして、各地で共創型の施設の設計・実現を担い、施設の特性に沿った多彩な成果を上げています。
旧京都中央電話局跡に位置する商業・宿泊施設である「新風館」(京都府京都市)は、2020年にリニューアルしました。東西に貫通するパサージュにより、正面の烏丸通りと奥の東洞院通りを結ぶなど、地域の経済・観光の導線をも担う同施設は、歴史的建造物を活かした建物改修や文化財の保全、周囲の景観と調和した施設レイアウトなどを施し、地域のランドマークとして人々の集いの場となっています。こうした空間づくりや取り組みが評価され、グッドデザイン賞(2021年)をはじめ、多くの賞を受賞しています。
(株)島津製作所が本社のある三条工場に開設した「ヘルスケアR&Dセンター」では、2019年より、革新的技術の創出をめざした共同研究開発ラボ「KYOLABS」を常設しています。顧客や研究者などとのオープンイノベーションを推進する同施設では、共創シーンに合わせた展示コンテンツを開放的かつ秩序だったレイアウトで整えるなど、来訪者の利用を促す仕組みが随所に施されています。
新風館 地域の結節点となる中庭
提供:フォワードストローク
KYOLABS
撮影:photographer Ayami
「としまみどりの防災公園」の開園
東京都豊島区は、国際アート・カルチャー都市構想の基本コンセプトである「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」の実現に向け、街の価値を高めていくための起爆剤として、池袋駅周辺の4つの公園やそれらの公園を結ぶ「イケバス」の整備を進めてきました。
その一環として、NTTアーバンバリューサポートを含むコンソーシアムが整備・管理運営を受託した「としまみどりの防災公園(愛称: イケ・サンパーク)」が、2020年7月に開園しました。
本公園は敷地面積約17,000㎡という区内最大級面積の公園であり、170mものイチョウ並木が続いており、平常時は地域住民の憩いの場として、災害時には防災の拠点となる防災機能を有しています。
公園や管理棟などのデザイン監修についてはNTT都市開発も参画し、ひらかれたエントランスと安心感のある光環境、公園を横断する新たな都市動線により、地域を「つなぐ公園」として、また日常的にも魅力的なデザインを実現しました。園内には、スタートアップの起業家が小型キャビン型の店舗でさまざまな飲食物を提供するとともに、新鮮な野菜や果物などを販売するマルシェ「イケ・サンパーク ファーマーズマーケット」を不定期開催しています。
また、本公園は首都圏では初のPark-PFI制度を活用した公園であり、園内に総席数約130席(テラス・屋外席含む)のカフェを誘致し、店内やテラスには緑を取り入れた開放感あふれる空間をつくりだしています。このテナント誘致から開業・運営までの対応はNTTアーバンバリューサポートが担いました。
引き続き、NTTアーバンバリューサポートは、誰もが安心して利用できる公園とするために、施設の維持管理を行うと同時に、今後はNTTグループとの連携を図り、さまざまなICTサービスの提案による賑わいの創出や安心・安全な空間づくりに貢献していきます。
としまみどりの防災公園(愛称:イケ・サンパーク)
撮影:フォワードストローク
優れた公共建築の提供
NTTファシリティーズは、日本各地で日常生活やビジネスの場となる数多くの公共建築を手掛け、日本の経済を支えています。その多くは国内外の賞を受賞するなど高く評価されています。
公共建築賞とは、優れた公共建築を表彰することにより公共建築の総合的な水準の向上に寄与することを目的とし、一般社団法人公共建築協会が国土交通省および全国知事会などの後援のもと、一年おきに開催しているものです。2021年11月の第17回公共建築賞において、同社が設計した「MIZKAN MUSEUM」および「みなとパーク芝浦」が、それぞれ「公共建築賞・特別賞」「公共建築賞・優秀賞」を受賞しました。
同賞が対象とする公共建築は、国の機関、地方公共団体または政府関係機関もしくはこれに準ずる機関が施工した公共建築、その他公共性の高い公共建築です。竣工後3年以上経過した公共建築を対象としており、設計および施工が優れているということのみではなく、地域社会への貢献や施設管理、保全といった視点からも評価が行われる同賞を、両案件が受賞できたことは、「地域の賑わいを支えるファシリティづくり」が確実に実を結んでいる成果といえます。引き続き、同賞に受賞するようなファシリティづくりを、お客さまおよびビジネスパートナーの皆さまとともにめざします。
MIZKAN MUSEUM
撮影:エスエス名古屋支店
みなとパーク芝浦
撮影:新井隆弘写真事務所
宮崎県屋外型トレーニングセンター整備事業への貢献
NTTファシリティーズが設計・監理を担った屋外型のトレーニングセンター「アミノバイタル®トレーニングセンター宮崎」が2023年4月にオープンしました。
本施設は、宮崎県が県の重点施策である「スポーツランドみやざき」のさらなる推進や、県内の屋外型スポーツの競技力向上などといった県のスポーツ振興を目的に、シーガイアオーシャンドーム跡地に、ラグビー、サッカー、陸上競技、トライアスロンなど、国内外のトップアスリートの合宿拠点として活用できる屋外型トレーニングセンターを整備したものです。
同社は、本施設が実際に「アスリートが使いやすい施設」になるよう、NTTグループに所属するアスリートの声を直接聞き、アスリート目線に立った設計を施設に反映しました。
また、NTTグループの映像配信分野の新会社である(株)NTTSportictとの連携により、AIカメラによる戦術分析サポートや、映像配信といったICTも本施設に取り入れています。今後もお客さまのご要望を高い水準で実現させる施設づくりを各地で展開します。
アミノバイタル®トレーニングセンター宮崎
撮影:宮崎県